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「李胡の狐火ってさー、ほんと、いつ見てもキレイだよな」
いつものように、びゅんっ! びゅんっ! といい音をさせて素振りをしながら、和真がなにげなく言う。
「え、そう? ありがとう」
うれしくて、思わず口元がほころぶのと同時に、背中のしっぽも揺れちゃうよ。
「はじめて見たときはさすがにビビったけどさ。でも、こうやって李胡ががんばってんの見てると、俺もがんばろうって思えるし、それに……」
チラッとわたしの方を見た和真と目が合うと、なぜかすっと目をそらされた。
「『それに』?」
「いや……なんでもね」
びゅんっ! びゅんっ! とバットが風を切る音だけが、あたりに響く。
野球部で散々練習して帰ってきてからも、こうやって毎日素振りを続けている和真だって、相当ながんばり屋さんだと思うよ?
市内では一、二を争う強豪校らしくて、一年生でレギュラーの座を奪うのは、相当難しいみたい。
でも和真は、「一年生だから」っていうのを言い訳にして、諦めたりしない。
だから、わたしも精いっぱい和真を応援したいって思ってるんだ。
「李胡の狐火ってさー、ほんと、いつ見てもキレイだよな」
いつものように、びゅんっ! びゅんっ! といい音をさせて素振りをしながら、和真がなにげなく言う。
「え、そう? ありがとう」
うれしくて、思わず口元がほころぶのと同時に、背中のしっぽも揺れちゃうよ。
「はじめて見たときはさすがにビビったけどさ。でも、こうやって李胡ががんばってんの見てると、俺もがんばろうって思えるし、それに……」
チラッとわたしの方を見た和真と目が合うと、なぜかすっと目をそらされた。
「『それに』?」
「いや……なんでもね」
びゅんっ! びゅんっ! とバットが風を切る音だけが、あたりに響く。
野球部で散々練習して帰ってきてからも、こうやって毎日素振りを続けている和真だって、相当ながんばり屋さんだと思うよ?
市内では一、二を争う強豪校らしくて、一年生でレギュラーの座を奪うのは、相当難しいみたい。
でも和真は、「一年生だから」っていうのを言い訳にして、諦めたりしない。
だから、わたしも精いっぱい和真を応援したいって思ってるんだ。



