「……おまえら、よく人間なんかと慣れ合えるな。見ているだけで吐き気がする」
ぼそりと吐き捨てるような声が聞こえ、思わず黒瀬くんを見あげる。
どういう意味?
「……邪魔」
「あ、ご、ごめんね」
わたしが慌てて横によけると、黒瀬くんは教室の一番うしろの自分の席へと大股で歩いていってしまった。
黒瀬くんは、すらっと背が高くて、漆黒の髪に、同じく漆黒の瞳が特徴的。
「イケメンだけど、怖そうで近づけないんだよね」って女子の間でよくウワサされている通り、人を寄せつけないようなトゲトゲした空気をいつも出していて、なんとなくだけど、特にわたしと康哉にあたりが強い気がするんだよね。
今みたいなことを言われたのははじめてだけど、すれ違うときに「ちっ」って舌打ちされたり、目が合っただけでニラまれたりするのは、日常茶飯事。
わたし、なんにもしてないはずなんだけどな……。
ただ、ひとつだけ心当たりがあるとすれば、黒瀬くんの気配が、人間とは違う気がするってこと。
でも、白狐のそれとも、なんとなく違うんだよね。
ずっと気になってはいるんだけど……怖すぎて「黒瀬くんって、いったい何者なんですか?」なんて聞けないよ!
ぼそりと吐き捨てるような声が聞こえ、思わず黒瀬くんを見あげる。
どういう意味?
「……邪魔」
「あ、ご、ごめんね」
わたしが慌てて横によけると、黒瀬くんは教室の一番うしろの自分の席へと大股で歩いていってしまった。
黒瀬くんは、すらっと背が高くて、漆黒の髪に、同じく漆黒の瞳が特徴的。
「イケメンだけど、怖そうで近づけないんだよね」って女子の間でよくウワサされている通り、人を寄せつけないようなトゲトゲした空気をいつも出していて、なんとなくだけど、特にわたしと康哉にあたりが強い気がするんだよね。
今みたいなことを言われたのははじめてだけど、すれ違うときに「ちっ」って舌打ちされたり、目が合っただけでニラまれたりするのは、日常茶飯事。
わたし、なんにもしてないはずなんだけどな……。
ただ、ひとつだけ心当たりがあるとすれば、黒瀬くんの気配が、人間とは違う気がするってこと。
でも、白狐のそれとも、なんとなく違うんだよね。
ずっと気になってはいるんだけど……怖すぎて「黒瀬くんって、いったい何者なんですか?」なんて聞けないよ!



