恋は手のひらの上で

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翌日の夜、仕事終わり。
約束した通り、私は高橋と駅前のラーメン屋にいた。

明後日はいよいよ、役員会議。
これまで積み上げてきたすべてを注ぎ込む大事な会議だ。


そんな日を控えて、高橋は席につくなり慣れたように

「こってり辛味噌チャーシュー麺大盛りで!餃子もお願い!あと、ライスひとつ!」

と店員の女の子に注文。
私なんてまだメニューも見ていないというのに「西野は?」とこちらを見てくる。

「ちょっと待って、私ここ初めてなんだけど」

「分かってるって。何がいい?」

ゆっくりメニューも見せてくれないの?
と、呆れて睨むも、彼は最初に差し出されたお冷を一気飲みしている。

「えーと、醤油ラーメンがいいかな」

お腹が空いているであろう高橋と、注文をとる店員の子の視線に耐えきれず、定番中の定番を適当に頼んだ。

「あっ、じゃあ餃子もう一枚追加で!」

「高橋、私そんなに食べないよ」

「いいよ、そん時は俺が食べる」

飲み干したコップに再び水をついでもらっている彼を正面に見据え、私もひとまずお冷に口をつける。