僕のHeartbeat〜落ちこぼれアンドロイドと天才〜

D社のブースにも多くのアンドロイドが並んでおり、ブースの前でスーツを着た男性が声を張り上げて自身の会社のアンドロイドの強みを話している。並んだアンドロイドたちは、主人に買われるのを今か今かと待ち望んでいた。水色の髪を持った男型のアンドロイドもその一人である。

「僕はどんな人に買われるんだろ」

期待を込めて呟いたその声に、隣に並んだ女型のアンドロイドが小馬鹿にしたように鼻で笑う。

「No.十三。あんた、どうせ誰にも買われないわよ」

女型のアンドロイドに同調するかのように、数人のアンドロイドが頷く。そして口々に言った。

「人の心が理解できない。計算も遅い。足も遅い」

「誰もお前を買うやついないだろ」

「スクラップ工場行きだな」

水色髪のアンドロイドは俯く。彼は、ここに並ぶ同期のアンドロイドたちの中で一番出来が悪い。学校の成績は一番下で、人の心などを教える教官も頭を抱えるほどだった。