ただそこに愛があるなら

それから何度か打ち合わせを重ね、絵美梨は由美と黒田の衣装を選ぶ。

乃亜がメイクリハーサルを行い、京華がネイルを、香織がブーケを担当して由美に提案した。

挙式の日が近づくとエステのブライダルコースも受け、着々と準備は進められる。

幸せそうな由美の様子は動画でも紹介され、その度に応援のコメントが寄せられた。

そして遂に10月吉日。
由美の結婚式の日がやってきた。

「ああ、もう、感激で胸がいっぱい」

乃亜が目を潤ませながら由美のヘアメイクを整える。

「ありがとう、乃亜ちゃん。私、結婚ももちろん嬉しいけど、こうして乃亜ちゃんや絵美梨さんたちと出会えたことがなにより嬉しいの。私の為に一生懸命親身になってくれて、本当に感謝しています」
「由美さん……。ううっ、もうだめ。涙で視界がぼやけちゃう」
「えー? パンダメイクとかにしないでね?」
「それも可愛いですよ、きっと」
「今日はだめ!」

あはは!と皆で笑いながら、楽しく支度を終えた。

「由美さん、きれい」

スタンドカラーの長袖のウェディングドレスはノーブルで、由美の清楚な雰囲気にもよく似合う。

髪もクラシカルにアップでまとめ、ティアラで飾った。

ネイルはパールホワイトで、ブーケも真っ白なキャスケード。

その全てが、幸せそうに微笑む由美をより一層美しく輝かせていた。

「由美……、すごくきれいだ」

控え室に迎えに来たタキシード姿の黒田は、由美をひと目見るなり息を呑む。

頬を染めてはにかむ由美に、絵美梨たちもうっとりと見とれた。