「由美さーん、いかがですか?」
しばらくして乃亜が声をかけると、中から「いや、その、これ……」と戸惑うような声が返ってきた。
「お手伝いしましょうか?」
「いえ! 大丈夫です」
カチャッとドアが開いて、由美が不安そうに顔を覗かせる。
「あの、なんだか裸みたいにスースーするんですけど」
「え? 由美さん、裸なんですか?」
「いえ、一応着てみました」
「どれどれ?」
乃亜がドアの隙間から覗き込んで「わあー!」と声を上げる。
「とってもすてき! 上品なお嬢様じゃないですか」
「まさか、そんな」
「本当ですよ。みんなにも見てもらいましょう」
そう言って乃亜は、由美の手を引いた。
ふわりとスカートを揺らしてドアから出てきた由美に、他のスタッフも頬を緩める。
「おきれいですよ」
「本当に。よくお似合いです」
動画を撮影しているスタッフが、由美に尋ねた。
「由美さん、着心地はいかがですか?」
「あ、えっと。すごく動きやすいです。それに着ているだけで背筋が伸びるというか……。いつもの癖でがさつに歩いたり、足を広げたりしないようにしなきゃ」
絵美梨はそんな由美の足元に、ストラップ付きのパンプスを置いた。
「由美さん、こちらを履いてみてください。ヒールも3cmと低いので、歩きやすいと思います」
「あ、はい」
由美は絵美梨の手を借りて、そっとパンプスに足を入れる。
「なんだか、シンデレラみたいな気分です」
「ふふふっ。女の子は誰だってお姫様ですから」
「ええ? 私なんかが、そんな……」
「由美さん、あちらの大きな鏡の前にどうぞ」
絵美梨が促すと、全身が映る鏡の前で、由美は言葉を失って立ち尽くす。
「嘘、これ、誰?」
「うふふ。由美さんたら、見事に魔法にかけられちゃってますね」
乃亜が笑うと、由美は真顔で頷いた。
「本当に魔法としか思えないわ」
「それではプリンセス、舞踏会へと出かけましょうか」
乃亜が由美の手を取り、階段へと促した。
しばらくして乃亜が声をかけると、中から「いや、その、これ……」と戸惑うような声が返ってきた。
「お手伝いしましょうか?」
「いえ! 大丈夫です」
カチャッとドアが開いて、由美が不安そうに顔を覗かせる。
「あの、なんだか裸みたいにスースーするんですけど」
「え? 由美さん、裸なんですか?」
「いえ、一応着てみました」
「どれどれ?」
乃亜がドアの隙間から覗き込んで「わあー!」と声を上げる。
「とってもすてき! 上品なお嬢様じゃないですか」
「まさか、そんな」
「本当ですよ。みんなにも見てもらいましょう」
そう言って乃亜は、由美の手を引いた。
ふわりとスカートを揺らしてドアから出てきた由美に、他のスタッフも頬を緩める。
「おきれいですよ」
「本当に。よくお似合いです」
動画を撮影しているスタッフが、由美に尋ねた。
「由美さん、着心地はいかがですか?」
「あ、えっと。すごく動きやすいです。それに着ているだけで背筋が伸びるというか……。いつもの癖でがさつに歩いたり、足を広げたりしないようにしなきゃ」
絵美梨はそんな由美の足元に、ストラップ付きのパンプスを置いた。
「由美さん、こちらを履いてみてください。ヒールも3cmと低いので、歩きやすいと思います」
「あ、はい」
由美は絵美梨の手を借りて、そっとパンプスに足を入れる。
「なんだか、シンデレラみたいな気分です」
「ふふふっ。女の子は誰だってお姫様ですから」
「ええ? 私なんかが、そんな……」
「由美さん、あちらの大きな鏡の前にどうぞ」
絵美梨が促すと、全身が映る鏡の前で、由美は言葉を失って立ち尽くす。
「嘘、これ、誰?」
「うふふ。由美さんたら、見事に魔法にかけられちゃってますね」
乃亜が笑うと、由美は真顔で頷いた。
「本当に魔法としか思えないわ」
「それではプリンセス、舞踏会へと出かけましょうか」
乃亜が由美の手を取り、階段へと促した。



