ただそこに愛があるなら

いよいよ要の予備試験が始まった。
7月に短答式、9月に論文式、翌年の1月に口述試験を受験し、要は見事に合格してみせる。

「やったー! おめでとう、要くん」
「ありがとう。絵美梨のくれたボールペン、本当に心強かった。だがまだまだこれからだ」
「次は7月の司法試験ね。大丈夫、合格率の低い予備試験を突破したんだもん」
「そうだな。なんとしても受かってみせる。1日も早く、絵美梨のサロンをサポート出来るように」
「うん! 応援してる」

その頃には、絵美梨は名古屋のサロンも新しくオープンさせ、東京、大阪と合わせて忙しく駆け回っていた。

移動だけは要も同行し、滞在先でひたすら勉強を重ねる。

7月の司法試験を終えると、11月の合格発表までは、束の間絵美梨と二人の時間を楽しんだ。

そしてやってきた結果発表の日。
要はついに司法試験の合格を掴み取った。