僕ら×回目の卒業式を

(レオンside)
「私たちで卒業式をやらない?」
確かそう言ったのはアリアだった。
「ちょ、レイジ起きて」
「んあ?キリル?」
「は?それどういうことよ。卒業式は明後日じゃん」
「ちーがーうーの!ニコルちゃんってば、わかってないなあ」
向川小学校。離島の学校なので50人もいないあからさまにものすごく小さな小学校。
ぼくら6年D組はその中の14人。
ただし、クラス替えがないので一人一人のことはみんなかなりわかってる。
そして、もうすぐ卒業だ。
「先生が決めたような卒業式じゃなくて、私たちだけで卒業式をやるの!最後の最後までみんなと一緒に楽しむ!」
「それ、いいんじゃない!?」
「レオンくんはわかってるね〜」
僕たちが卒業式を…でもどうやって?