ユウリと入れ違いに、レオが部屋へ入ってきた。
「お嬢さーん、おはよう!
調子はどう??」
そう言いながら、レオは両手に抱えた籠を持ち上げる。
「りんごゼリーも作ってきたんだ!」
「……あれ、殿下もいる」
少しだけ目を丸くしたあと、すぐにいつもの笑顔に戻る。
にこにこと人懐っこい笑顔のまま、レオは部屋の中へ入ってきた。
テーブルに籠を置くと、透明な器に入った淡い琥珀色のゼリーが、朝の光を受けてきらりと揺れる。
「喉ごしがいいように、少し柔らかめにしてあるんだ。
お嬢さん、食べられそう?」
「……うん」
私がそう答えると、レオは嬉しそうに頷いた。
レオは器を手に取ると、にこっと笑って私のそばに腰を下ろした。
「じゃ、俺が食べさせますね。
ほら、りんごゼリー。冷たすぎないから」
「ありがとう……」
スプーンが口元へ近づいた、その瞬間。
「待て」
低い声が割り込む。
レオの手がぴたりと止まった。
「……殿下?」
ディランは一歩前に出て、静かに言う。
「俺がやろう」
「え? いいですよ!?殿下ずっと付き添ってて疲れちゃったでしょ!」
「疲れてないよ」
「いや、いいですって」
レオは苦笑いを浮かべる。
「看病は慣れてるほうがいいかなって。
殿下、不器用そうですし」
ぴくり。
ディランのこめかみが、わずかに動いた。
ディランに不器用というのはレオぐらいだろうな。
「お嬢さーん、おはよう!
調子はどう??」
そう言いながら、レオは両手に抱えた籠を持ち上げる。
「りんごゼリーも作ってきたんだ!」
「……あれ、殿下もいる」
少しだけ目を丸くしたあと、すぐにいつもの笑顔に戻る。
にこにこと人懐っこい笑顔のまま、レオは部屋の中へ入ってきた。
テーブルに籠を置くと、透明な器に入った淡い琥珀色のゼリーが、朝の光を受けてきらりと揺れる。
「喉ごしがいいように、少し柔らかめにしてあるんだ。
お嬢さん、食べられそう?」
「……うん」
私がそう答えると、レオは嬉しそうに頷いた。
レオは器を手に取ると、にこっと笑って私のそばに腰を下ろした。
「じゃ、俺が食べさせますね。
ほら、りんごゼリー。冷たすぎないから」
「ありがとう……」
スプーンが口元へ近づいた、その瞬間。
「待て」
低い声が割り込む。
レオの手がぴたりと止まった。
「……殿下?」
ディランは一歩前に出て、静かに言う。
「俺がやろう」
「え? いいですよ!?殿下ずっと付き添ってて疲れちゃったでしょ!」
「疲れてないよ」
「いや、いいですって」
レオは苦笑いを浮かべる。
「看病は慣れてるほうがいいかなって。
殿下、不器用そうですし」
ぴくり。
ディランのこめかみが、わずかに動いた。
ディランに不器用というのはレオぐらいだろうな。

