お嬢様がディランにプロポーズされた後すぐのこと…
俺テオは騎士団の任務で、夜会の護衛についていた。
ダンスパーティーの護衛。
正直、気が進まない。
……あーあ。
お嬢様に会いたい。
あのクソ王子。。お嬢様の手を取りやがって。
笑ってるお嬢様の顔が、勝手に浮かぶ。
なんであの人はあんなに可愛くて綺麗なんだろう。
退屈だけど、投げ出すわけにもいかない。
俺は――お嬢様の騎士だ。
音楽が流れ、貴族たちが優雅に踊る。
きらびやかで、平和で、
それでもどこか、くだらない。
そう思いながら会場を見回して――
ふと、見知った人物に気づいた。
……あれは。
お嬢様と、以前お見合いしていた人物。
第2騎士団、オリバー団長。
あの時はほんとむかついたけど。
へぇ。
あんなふうに、自然にエスコートできるんだな。
手の取り方も、距離の詰め方も、様になっている。
……すご。
胸の奥が、ちくりとした。
お嬢様もあいつとこうやって踊るのだろうか。
なぜか、俺の視線に気づいたのか。
オリバー団長が、こちらへ歩み寄ってきた。
「君は、第3騎士団で――
お嬢様と親しい騎士だね」
……親しい。
その言葉を、頭の中で一度転がす。
悪くない。
むしろ、少しだけ誇らしい。
「どうも。テオです」
「テオか。よろしく頼む」
強面な見た目に反して、口調は穏やかだった。
拍子抜けするほど、普通に親切だ。
「あの……」
「なんだい?」
「ダンス……上手ですね」
思ったまま、口に出していた。
「ダンス?
一応、子爵家だからな。
これくらいは踊れないと困る」
そう言って、少し照れたように頬をかく。
……意外だな、この人。
「俺でも……できる?」
自分でも驚くほど、小さな声だった。
「できるさ」
あまりにも即答で、
逆に面食らう。
「……ほんと?」
「ああ」
オリバー団長は、軽く笑って言った。
「よければ、教えようか?」
一瞬、迷って――
それでも、俺は。
こくん、と頷いていた。
俺テオは騎士団の任務で、夜会の護衛についていた。
ダンスパーティーの護衛。
正直、気が進まない。
……あーあ。
お嬢様に会いたい。
あのクソ王子。。お嬢様の手を取りやがって。
笑ってるお嬢様の顔が、勝手に浮かぶ。
なんであの人はあんなに可愛くて綺麗なんだろう。
退屈だけど、投げ出すわけにもいかない。
俺は――お嬢様の騎士だ。
音楽が流れ、貴族たちが優雅に踊る。
きらびやかで、平和で、
それでもどこか、くだらない。
そう思いながら会場を見回して――
ふと、見知った人物に気づいた。
……あれは。
お嬢様と、以前お見合いしていた人物。
第2騎士団、オリバー団長。
あの時はほんとむかついたけど。
へぇ。
あんなふうに、自然にエスコートできるんだな。
手の取り方も、距離の詰め方も、様になっている。
……すご。
胸の奥が、ちくりとした。
お嬢様もあいつとこうやって踊るのだろうか。
なぜか、俺の視線に気づいたのか。
オリバー団長が、こちらへ歩み寄ってきた。
「君は、第3騎士団で――
お嬢様と親しい騎士だね」
……親しい。
その言葉を、頭の中で一度転がす。
悪くない。
むしろ、少しだけ誇らしい。
「どうも。テオです」
「テオか。よろしく頼む」
強面な見た目に反して、口調は穏やかだった。
拍子抜けするほど、普通に親切だ。
「あの……」
「なんだい?」
「ダンス……上手ですね」
思ったまま、口に出していた。
「ダンス?
一応、子爵家だからな。
これくらいは踊れないと困る」
そう言って、少し照れたように頬をかく。
……意外だな、この人。
「俺でも……できる?」
自分でも驚くほど、小さな声だった。
「できるさ」
あまりにも即答で、
逆に面食らう。
「……ほんと?」
「ああ」
オリバー団長は、軽く笑って言った。
「よければ、教えようか?」
一瞬、迷って――
それでも、俺は。
こくん、と頷いていた。

