ティアナside
「ティアナ様、少しよろしいですか?」
ナナ嬢が、控えめにこちらを見る。
「はい」
私たちは席を立ち、
静かな別室へと移動した。
扉が閉まるなり、
ナナ嬢は私の前に立ち、深々と頭を下げる。
「助けていただき、本当にありがとうございました」
「いえ……気にしないでください」
すると彼女は顔を上げ、
少し躊躇ったあとで続けた。
「……10年前のことも、です」
10年前――
ユリアともめた、あのお茶会のこと。
「あれは、もう昔のことです」
私は首を振る。
けれどナナ嬢は、静かに言葉を続けた。
「自分の常識のなさを指摘されて……
そのとき、素直になれませんでした」
「そんな私に恥をかかせないようにしてくださったこと」
「ずっと、感謝していました。
そして……謝りたかったのです」
ナナ嬢はそう言って、俯いた。
私は少し考えてから、
穏やかに口を開く。
「でしたら……今度は、ユリアと一緒に
お茶会をしましょう」
ナナ嬢が、ぱっと顔を上げる。
「……よろしいのですか?」
「ええ」
一瞬、信じられないという顔をしたあと、
彼女は小さく、けれどはっきりと頷いた。
「……はい」
少し空気が和らいだところで、
私はふと思った疑問を口にする。
「ティアナ様、少しよろしいですか?」
ナナ嬢が、控えめにこちらを見る。
「はい」
私たちは席を立ち、
静かな別室へと移動した。
扉が閉まるなり、
ナナ嬢は私の前に立ち、深々と頭を下げる。
「助けていただき、本当にありがとうございました」
「いえ……気にしないでください」
すると彼女は顔を上げ、
少し躊躇ったあとで続けた。
「……10年前のことも、です」
10年前――
ユリアともめた、あのお茶会のこと。
「あれは、もう昔のことです」
私は首を振る。
けれどナナ嬢は、静かに言葉を続けた。
「自分の常識のなさを指摘されて……
そのとき、素直になれませんでした」
「そんな私に恥をかかせないようにしてくださったこと」
「ずっと、感謝していました。
そして……謝りたかったのです」
ナナ嬢はそう言って、俯いた。
私は少し考えてから、
穏やかに口を開く。
「でしたら……今度は、ユリアと一緒に
お茶会をしましょう」
ナナ嬢が、ぱっと顔を上げる。
「……よろしいのですか?」
「ええ」
一瞬、信じられないという顔をしたあと、
彼女は小さく、けれどはっきりと頷いた。
「……はい」
少し空気が和らいだところで、
私はふと思った疑問を口にする。

