帰ってから、
レオはエンジェルドラゴンを新しい桶に移し替え始めた。
「この白ひげちゃんさ」
「……名前、つけたの?」
「普通の魚用のエサ、食べないんだよなぁ。
今日はエビのウニソース和え、あげたんだ」
「なにそれ!」
思わず声が出る。
「貴族か!」
「だろ?
しかもさ、同じメニュー続くと食べないんだよなぁ」
「めんどくさい魚ね……」
桶の中で、白ひげちゃんがふわりと尾を揺らす。
その動きに合わせて、微かに風が動いた。
「それでお嬢さん専門家の人はどうなったの?連絡とれた?」
レオがこちらみる。
「そうそう…トワが持ってた“幻の生き物集”、
その著者に連絡取ったら今日、来てくれるみたいよ」
そう告げると、
「そうなんですね!」
トワの声が弾む。
「それにしても……」
桶を覗き込みながら、トワがぽつりと呟く。
「白ひげちゃん、なんだか不思議ですねぇ」
その言葉に、私は一瞬だけ魚から目を離せなくなった。
(……ほんとに)
水面は静かなのに、
風だけが、そこに“何か”あるみたいに揺れている。
レオはエンジェルドラゴンを新しい桶に移し替え始めた。
「この白ひげちゃんさ」
「……名前、つけたの?」
「普通の魚用のエサ、食べないんだよなぁ。
今日はエビのウニソース和え、あげたんだ」
「なにそれ!」
思わず声が出る。
「貴族か!」
「だろ?
しかもさ、同じメニュー続くと食べないんだよなぁ」
「めんどくさい魚ね……」
桶の中で、白ひげちゃんがふわりと尾を揺らす。
その動きに合わせて、微かに風が動いた。
「それでお嬢さん専門家の人はどうなったの?連絡とれた?」
レオがこちらみる。
「そうそう…トワが持ってた“幻の生き物集”、
その著者に連絡取ったら今日、来てくれるみたいよ」
そう告げると、
「そうなんですね!」
トワの声が弾む。
「それにしても……」
桶を覗き込みながら、トワがぽつりと呟く。
「白ひげちゃん、なんだか不思議ですねぇ」
その言葉に、私は一瞬だけ魚から目を離せなくなった。
(……ほんとに)
水面は静かなのに、
風だけが、そこに“何か”あるみたいに揺れている。

