そして、当日。
「よし! 準備オッケーですね!
行きますよ!」
まだ朝靄の残る時間帯、
トワが小さくあくびを噛み殺す。
「こんなに早く行くの?」
「あたりまえですよ!」
「それに……荷物、多くない!?」
馬車の荷台には、
どっさりとした荷物の山が積み込まれていた。
「釣り道具でしょ、お魚のご飯でしょ、
それから毛布にピクニックシート、
お昼ご飯と着替えと、暇な時用のトランプ!」
「……す、すごい」
「ということで!
俺が運転しますから、トワとお嬢様は並んで座ってください!」
「朝は少し寒いですから、毛布にくるまってくださいね!」
レオ、トワ、私の三人で並んで腰掛け、
レオは慣れた手つきで手綱を操る。
馬車は、軽やかに走り出した。
馬車が走り出したところで、私はレオに声をかけた。
「ねぇ、その……何ドラゴンだっけ?」
「エンジェルドラゴンです!」
「その話、どこ情報なの?」
「農家仲間のジャマルおじさんの話だよー。
なんでも、そのエンジェルドラゴンは体長が10メートルを超えて、
味はまるでお肉みたいにジューシーなんだって!」
「すごくない!?」
……いかにも怪しい噂だ。
「十メートルって……
そんなの、三人で捕まえられる規模じゃないでしょう」
「ほんとですね」
くすっと、トワも笑う。
「でも、そのエンジェルドラゴン、
この本にも載ってますよ」
そう言って、トワは手元の本を開く。
「幻の食材。
見た人は幸せになる、とか。
魚なのに、鳥みたいに羽ばたく、とか」
ちらりと、トワの持っている本を見る。
――『幻の生き物集』。
胡散臭い。
そんなことを思いながら、馬車を一時間ほど走らせ、湖に到着した。
「よし! 準備オッケーですね!
行きますよ!」
まだ朝靄の残る時間帯、
トワが小さくあくびを噛み殺す。
「こんなに早く行くの?」
「あたりまえですよ!」
「それに……荷物、多くない!?」
馬車の荷台には、
どっさりとした荷物の山が積み込まれていた。
「釣り道具でしょ、お魚のご飯でしょ、
それから毛布にピクニックシート、
お昼ご飯と着替えと、暇な時用のトランプ!」
「……す、すごい」
「ということで!
俺が運転しますから、トワとお嬢様は並んで座ってください!」
「朝は少し寒いですから、毛布にくるまってくださいね!」
レオ、トワ、私の三人で並んで腰掛け、
レオは慣れた手つきで手綱を操る。
馬車は、軽やかに走り出した。
馬車が走り出したところで、私はレオに声をかけた。
「ねぇ、その……何ドラゴンだっけ?」
「エンジェルドラゴンです!」
「その話、どこ情報なの?」
「農家仲間のジャマルおじさんの話だよー。
なんでも、そのエンジェルドラゴンは体長が10メートルを超えて、
味はまるでお肉みたいにジューシーなんだって!」
「すごくない!?」
……いかにも怪しい噂だ。
「十メートルって……
そんなの、三人で捕まえられる規模じゃないでしょう」
「ほんとですね」
くすっと、トワも笑う。
「でも、そのエンジェルドラゴン、
この本にも載ってますよ」
そう言って、トワは手元の本を開く。
「幻の食材。
見た人は幸せになる、とか。
魚なのに、鳥みたいに羽ばたく、とか」
ちらりと、トワの持っている本を見る。
――『幻の生き物集』。
胡散臭い。
そんなことを思いながら、馬車を一時間ほど走らせ、湖に到着した。

