「ねぇ、お嬢さま」
「なに?」
「この先、お嬢さまが誰を想ったとしても……
俺の気持ちは、変わらないよ」
「……テオ」
その声が、かすかに震えた。
「隣に立てなくなっても、
同じ道を歩けなくなってもさ」
一歩、距離が縮まる。
ダンスの形のままなのに、
指先が絡まりそうなほど近い。
「大好きだよ」
「この先も、ずっとね」
視線が合った瞬間、逃げ場がなくなった。
ルビーのような紅い瞳が、まっすぐ私だけを映している。
(……近い)
息が触れそうで、思わず喉が鳴る。
腰に回された手に、ぎゅっと力がこもった。
離す気がないのではなく、
離れたくないのだと伝わる強さだった。
胸の奥が、きゅっと締めつけられる。
心臓の音が、彼に聞こえてしまいそうで――
「……う、うん」
それ以上、言葉にならなかった。
曲が終わりに近づいても、
テオはすぐに手を離さなかった。
名残惜しそうに、指先が触れる。
ほんの一瞬。
それだけなのに、
触れた場所が熱を持ったまま消えなかった。
「なに?」
「この先、お嬢さまが誰を想ったとしても……
俺の気持ちは、変わらないよ」
「……テオ」
その声が、かすかに震えた。
「隣に立てなくなっても、
同じ道を歩けなくなってもさ」
一歩、距離が縮まる。
ダンスの形のままなのに、
指先が絡まりそうなほど近い。
「大好きだよ」
「この先も、ずっとね」
視線が合った瞬間、逃げ場がなくなった。
ルビーのような紅い瞳が、まっすぐ私だけを映している。
(……近い)
息が触れそうで、思わず喉が鳴る。
腰に回された手に、ぎゅっと力がこもった。
離す気がないのではなく、
離れたくないのだと伝わる強さだった。
胸の奥が、きゅっと締めつけられる。
心臓の音が、彼に聞こえてしまいそうで――
「……う、うん」
それ以上、言葉にならなかった。
曲が終わりに近づいても、
テオはすぐに手を離さなかった。
名残惜しそうに、指先が触れる。
ほんの一瞬。
それだけなのに、
触れた場所が熱を持ったまま消えなかった。

