◇
明日は二人とも朝からバイトのため、早めに祥ちゃんが家まで送ってくれた。
昨晩から今日にかけて、私たちはこれまでで一番長い時間を一緒に過ごした。
「……今まで生きてきた中で、一番幸せな誕生日だった」
帰り道、繋いだ手に力を込めながら祥ちゃんが言ってくれた時、私の幸せもまた、最高値を更新した。
マンションに着く。
いつもならエントランスの前で「バイバイ」なのに、今日は少しだけ違った。
「……部屋まで送っていい?」
「……うん」
玄関の扉を開け、部屋の中に入ってすぐ。
寂しさが込み上げてきて彼にギュッとしがみつくと、彼は私の頬を大きな両手でそっと持ち上げ、大切に、大切にキスをしてくれた。
ゆっくりと唇が離れ、彼が私の肩にトサッと頭を乗せて、消え入りそうな声で呟いた。
「……離れたくないな」
いつもなら私が言うセリフを、今夜は彼が口にしたことに、つい舞い上がってしまう。
「じゃあ……本当に離れられなくなる前に、帰るわ」
彼は自分に言い聞かせるように苦笑いして、「戸締まりしっかりね。おやすみ」と、甘い熱を残して帰っていった。
明日は二人とも朝からバイトのため、早めに祥ちゃんが家まで送ってくれた。
昨晩から今日にかけて、私たちはこれまでで一番長い時間を一緒に過ごした。
「……今まで生きてきた中で、一番幸せな誕生日だった」
帰り道、繋いだ手に力を込めながら祥ちゃんが言ってくれた時、私の幸せもまた、最高値を更新した。
マンションに着く。
いつもならエントランスの前で「バイバイ」なのに、今日は少しだけ違った。
「……部屋まで送っていい?」
「……うん」
玄関の扉を開け、部屋の中に入ってすぐ。
寂しさが込み上げてきて彼にギュッとしがみつくと、彼は私の頬を大きな両手でそっと持ち上げ、大切に、大切にキスをしてくれた。
ゆっくりと唇が離れ、彼が私の肩にトサッと頭を乗せて、消え入りそうな声で呟いた。
「……離れたくないな」
いつもなら私が言うセリフを、今夜は彼が口にしたことに、つい舞い上がってしまう。
「じゃあ……本当に離れられなくなる前に、帰るわ」
彼は自分に言い聞かせるように苦笑いして、「戸締まりしっかりね。おやすみ」と、甘い熱を残して帰っていった。


