「テオ、入るよ?」
扉は開いていた。
私は静かに中へ足を踏み入れる。
机とベッドだけの、簡素な部屋。
余計なもののない、彼らしい空間。
ベッドの上では、テオが腰をかけ、
布団を被って小さく丸くなっていた。
……顔が見えない。
胸の奥が、ちくりと痛む。
そっと近づく。
「テオ、隣に座ってもいい?」
布団の向こうで、小さくこくんと頷く気配。
テーブルにサンドイッチの入ったカゴを置き、
私は彼の隣に腰を下ろした。
「どうしたの?
セナが心配してたよ」
返事はない。
――どう声をかければいいのだろう。
叱りたいわけでも、責めたいわけでもない。
ただ、話してほしいだけなのに。
「お腹、空いてない?
私が作ったの。レオも手伝ってくれたんだけど」
「……あとで食べる」
かすれた声。
拒絶ではない、その曖昧さが、胸に刺さる。
「調子、悪い?
熱でもある?」
そっと額に手を伸ばす。
熱はない。
安堵して手を下ろそうとした、その瞬間――
不意に手首を掴まれ、体勢が崩れた。
気づけば、ベッドの上。
驚きに息を呑む。
近すぎる距離。
真正面から見たテオの顔は、思っていた以上に弱々しくて――
私は思わず、その頬に手を伸ばしていた。
扉は開いていた。
私は静かに中へ足を踏み入れる。
机とベッドだけの、簡素な部屋。
余計なもののない、彼らしい空間。
ベッドの上では、テオが腰をかけ、
布団を被って小さく丸くなっていた。
……顔が見えない。
胸の奥が、ちくりと痛む。
そっと近づく。
「テオ、隣に座ってもいい?」
布団の向こうで、小さくこくんと頷く気配。
テーブルにサンドイッチの入ったカゴを置き、
私は彼の隣に腰を下ろした。
「どうしたの?
セナが心配してたよ」
返事はない。
――どう声をかければいいのだろう。
叱りたいわけでも、責めたいわけでもない。
ただ、話してほしいだけなのに。
「お腹、空いてない?
私が作ったの。レオも手伝ってくれたんだけど」
「……あとで食べる」
かすれた声。
拒絶ではない、その曖昧さが、胸に刺さる。
「調子、悪い?
熱でもある?」
そっと額に手を伸ばす。
熱はない。
安堵して手を下ろそうとした、その瞬間――
不意に手首を掴まれ、体勢が崩れた。
気づけば、ベッドの上。
驚きに息を呑む。
近すぎる距離。
真正面から見たテオの顔は、思っていた以上に弱々しくて――
私は思わず、その頬に手を伸ばしていた。
