「……………星龍?」
「あ、まじ?知らないんだ。」
「なんですか、それ。」
「ぼーそーぞくって知ってる?」
「まぁ、うん?」
「僕たちね、星龍っていう暴走族やってんの。」
「………えっ!?生の暴走族初めて見た!!」
「で、僕ら、幹部以上。」
「え、じゃあ、相当強いじゃないですか!?生意気な態度とってすみません!」
「いやいやいや、大丈夫だよ?」
朱雀憂、めっちゃにやけそうな顔だけど?
加夜に関しては寝てるフリして笑いをこらえてるし。
「んで、改めて、入る?」
「え、いいんですか!?」
総長は「星龍」って名前にひっついてくるヤツは嫌いだからね。
わざと「入りたい!」って言えば、「あ、コイツ無理」って言って落としてくれる。
といっても、溜まり場で幹部と戦うんだけど。
戦って弱かったら即バツ。
その場で追い出される。
加夜もそうやって、星龍に入ってない。
わざと弱いフリして負ければ一生絡むことのない人らだからね。
「じゃあ、今日の放課後、僕らについてきて。」
「はい!!」
私が返事すると、朱雀憂は席に着いた。
「…あ、えっとー。授業始めていいか?」
先生の遠慮がちな声。あ、一時間目始まってた。
星龍が話してるのに遮ったら、幹部に何されるかわかんないもんね。
かわいそ、先生。

