#さて問題です

家に帰り、いつも通りポストを開ける。


中にはチラシが1枚入っていた。


ああ、またいつものどうでもいいチラシか。


家の中に入り、一応チラシのチェックだけはしておく。


だがこのチラシは、いつものと違って、私の興味を引いた。


『簡単に大金を稼げる仕事、始めませんか?』


上の方に大きな字で書かれていた。


※このチラシは選ばれた人にしか配布していません。もしこのチラシを他の人に見せたら、あなたの命はありません。


なんだこれ。


こんな脅しされても…。


そう思いながらも、チラシの下の方を見ようと視線をおろした時だった。


「あら、帰ってきてたの?」


キッチンから母が来た。


私はとっさにチラシを自分の後ろに隠した。


「なーに隠してるのよ」


母は笑いながら言う。


「何でもないよ」


私は目を泳がせながら言った。


明らかに動揺しているのがバレてしまった。


「ちょっと見せて」


母がチラシを取ろうとした。


「ダメ!」


私は大声で叫んで、チラシを持って自分の部屋まで走って行った。