#さて問題です

5分後、高田さんが戻ってきた。


「全く、またトラブルか…」


そんなことをぶつぶつ言いながら、コーヒーを一気に飲み干した。


「まじか…」


少しずつ飲むもんだと思っていたのに、一気に…。


まあ、私からしたらさっさと死んでくれればいいんだけどね。


あとは死を待つだけ。


私は小さくガッツポーズをした。


「きゃー!高田先輩!」


悲鳴が聞こえて、顔を上げた。


目の前の光景に、私は嬉しくなった。


高田さんは血を吐いて倒れていて、その周りで3人の社員が「救急車!」と叫びながらあたふたしている。


「救急車」と言いながら、誰も電話しようとしない。


私は涙を流しながら高田さんに背を向けた。


悲しいのではなく、嬉しい涙だった。