新着メッセージが届きました ー醜い争いが生んだ悪夢ー

カラオケで3時間過ごし、時間になって外に出た。


「今日はありがとう。とっても楽しかった!」


美菜は笑顔で嬉しそうに言った。


「こちらこそ、幸せな報告ありがとう!」


「今度私にも見せてね?」


「もちろん!」


カラオケからの帰り道、美菜と彼氏さんの出会いから付き合うまでの話を聞いて盛り上がっていた。


こんな日がずっと続いてほしいと思っていたし、この先もずっと仲良しだと思っていた。


そう、あの日までは…。





「ただいまー」


家に帰ると、ちょうどお母さんが夕飯の準備を済ませ、机に並べていた。


「おかえり。今日は莉菜の好きなグラタンだよ。冷めないうちに食べなさい」


お母さんの手作りグラタン。


私はこのグラタンが大好きだ。


カラオケで食べすぎなくてよかった。


「いただきます」


ひと口食べると口の中でとろけるホワイトソースが、たまらなく美味しい。


「どう?今回はちょっとだけ焦げちゃった」


美味しすぎて、焦げなど気がつかなかった。


焦げていても美味しいし、全く気にならない。


「美味しいよ」


「よかった」


私の返事を聞いて、お母さんは微笑んだ。


「学校はどう?楽しく行けてる?」


お母さんはいつもこの質問をしてくる。


「うん、楽しいよ。そういえば美菜に彼氏できたんだって!だから今日はお祝いにカラオケ行ってきたの」


「あら、そうなの?美菜ちゃん美人さんだもんね」


「そうそう。美菜は優しいし、彼氏さんだけでなく私たちのことも大切に思ってくれてるの」


「いい友達できてよかったね」


私の話を聞いて、お母さんも嬉しそうだ。


それより、私も早く彼氏作らなきゃ。


「次に彼氏ができるのは私かなー。なんちゃって」


「頑張ってちょうだい」


こうして冗談を言って笑い合えるお母さんとは、一生仲良しのままでいたい。


「ご馳走様!」


食器を持って行って洗おうとすると「お母さんが洗うから置いといて」と言われるが、自分で洗うようにしている。


私が小さい頃、お父さんが病気で亡くなってから私を女手ひとつで育ててくれているお母さんには、あまり苦労をかけたくない。


できることはやりたいし、これくらいはしないと気が済まないのだ。


「ありがとう」


そう言うお母さんに頷いて、お風呂に入った。