新着メッセージが届きました ー醜い争いが生んだ悪夢ー

「今日は美菜のお祝いに、みんなでカラオケだ!」


私がそう言うと、その場は盛り上がった。


「いいね!みんなで盛大にお祝いしよ」


「お菓子とジュースも買わなきゃ!」


「私は美菜のために歌うよ」


美菜のためにと考えるみんなを他所に、美菜はひとりで照れていた。


「そんなの全然いいのに…」


そんな美菜を見て、みんなが笑う。


「もう、何照れてるのよ」


そう言って美菜の肩を叩くれい。


そんなれいの手を握る美菜は、最初の頃と比べて心を開いている。


れいと美菜は、最初は仲が悪かった。


れいは元々いじめっ子集団にいて、美菜の足を引っ掛けて転ばせたことがある。


それに怒った美菜は、休み時間にれいを呼び出した。


実は美菜は、れいの過去を知っていた。


それは、過去にれいがいじめられていたということだ。


れいをいじめていたのは、後にれいが仲良くなったいじめっ子集団の子たち。


自分の過去を美菜に直接言われたれいは、その後いじめをやめた。


そして美菜と胡桃と仲良くなった。


だがその後も、しばらく美菜はれいを警戒していた。


だけど今は、こうして仲良く過ごしている。


美菜より後から仲良くなった私だけど、そんな私とも平等に接してくれる。


私はそんなれいが好きだし、これからもずっと仲良しでいたい。





「かんぱーい!」


運良くひと部屋だけ空いていて、部屋に入ってすぐジュースで乾杯した。


「全部うちらの奢り!美菜は気にせず食べて!」


そう言って花鈴がコンビニで買ったお菓子を広げた。


「ありがとう。遠慮なく頂きます!」


お菓子に手を伸ばしている美菜を見て、れいが立ち上がった。


「じゃあ美菜のために歌いまーす」


れいが歌おうとしているのは、お祝いソング。


お祝いといっても『Happybirthday』のほうだ。


「れい、それは誕生日のお祝いソングだよ」


私がすかさず突っ込む。


「だってこれしか歌えないんだもん」


れいはほっぺをプクッと膨らませて言った。


「私のために歌ってくれるなら、なんでも嬉しいよ」


やっぱり美菜は優しい。


こうしてれいは、美菜のためにバースデーソングを歌った。


「待って待って、英語が読めない」


途中でこんなこともあったが、なんとか最後まで歌い切った。