桜の咲くころ、思い出して

“俺、やっぱり友達やめてもい?”

あれはどんな意味だったのかな?


「…っ」

がばっと起き上がる、もう寝ようと思っていたのに急におそいかかる恥ずかしさにたえられなくなって。

だって、あんなのだって…っ

「こっ、告白…?」

ってやつ!?

わーーーーっ!

両手で顔をおおって足をパタパタ、その振動でベッドが揺れてるけどそんなの気にしないでそのままパタンッと後ろに倒れた。

「…眠れない」

もう何回目かな、さっきからずっとこれの繰り返し。
起きては声を上げそうになる口を押さえて、それでも抑えきれない感情を声に出しては倒れ込む。

ずっとドキドキしてる顔は熱いし、胸は息をするたび苦しい。

「…全然寝れないよ」

目を閉じるたびまぶたの裏に現れちゃうんだもん、思い出しては心臓の音が大きくなって眠るどころじゃなくなるの。

人差し指と親指でくちびるをつかんで感触を確かたら…

その瞬間ギュンッて心臓がつかまれるみたいに息が苦しくなるから。


ああぁっ 

また思い出しちゃった!

教室でのこと思い出しちゃった!


わぁ…っ 


枕に手を伸ばしてぎゅーっと抱きしめた、どこかで何かをしていないと自分を保てない。
胸の高鳴りと恥ずかしさとドッドッと体中かけ巡る重低音に飲み込まれて…


だけどそれがうれしいの。

変なの私、うれしくてうれしくて感じたことないくらい心が満たされてるの。


伊田くんのことを思うと胸がいっぱいだ。


「ねぇ、ヨシノ」