桜の咲くころ、思い出して

「しんどい…っ」

すぐに体力の限界が来た。イメトレと現実は全然違った。

山登りってこんなしんどいんだ…っ

『日頃の運動不足だな』

ハァハァと肩で息をして、一度休むために歩くのをやめた。

棒みたいになった足は重いし、背負ったリュックがぐーってのしかかって…周りのみんなはしゃべりながら登ってるのにそんな余裕私にはちっともない。

『引きこもり生活だったし、いきなりハイキングなんて無理に決まってるよな~!』

頭の中で笑ってる声が聞こえる、でも息をするのも苦しくて何も言い返せない。

山頂までちゃんと行けるのかなぁ、みんな平気そうでずしんと生えた幹の太い木につかまって寄りかかってるのは私くらいだもん。

『も少し運動した方がいんじゃね?』

「……。」

本当に、山の歩き方の本とか読んでないで毎日散歩すればよかった。
ヨシノに聞いたらそうゆうことしか教えてくれなかったんだもん。

…登ろっか、ずっと休んでたら間に合わないよね。

「…あっ」