窓から入って来る春風が気持ちよくて、うとうと夢の中に誘われそうになる。
春ってそんな季節、そういえば君と出会った時もこんな日だったー…
『奈絵~!』
ん…名前呼ばれてる?
『起きないの~?』
もうそんな時間だっけ?
でも起きたくないなぁ、まだ寝てたいなー
『なぁーっ、奈絵ってば~!オレの声聞こえてる?』
聞こえてるよ、だから何度も呼ばないでよ。
『なぁーえっ、パンにいちごジャム塗っていい!?』
「やだ!はちみつバターがいい!ジャムは好きじゃな…っ」
パチッと目を開けて顔を上げた。
でも想像していたパンはどこにもなくて、机の上に置いてあるのは教科書にノートに筆箱…
あ、ここ学校だ!授業中だった!!
「わっ、すみません…っ」
あわてて立ち上がる、とりあえずはあやまらなきゃって思って。
「川瀬…、はちみつバターより今は数式を好きになってくれるか」
クイッとメガネを上げた佐野先生の表情はまばたきもしてなくてそれがさらに怖かった。
中学入ったばっかりなのにやっちゃった、あまりにぽかぽか陽気が気持ちよくて。
しかもパンに何塗るとか…
「次は気を付けるように」
「はい…」
あぁ、消えたい。
このまま消えてなくなりたい…恥ずかしいすぎる。
「何あれ、何言ってんの?」
ゆっくり座った後ろから聞こえてきた。
「はちみつバター?意味わかんな」
後ろからだけじゃない横からも、いろんなところからくすくすと笑い声が聞こえる。
「いつもの独り言なんじゃないの?」
耳が、痛い…!
「大きすぎだし」
「わかんないんじゃん?誰ともしゃべんないから」
「独り言しか言わねーからな!」
キャキャキャッと笑う声に耳をふさぐこともできなくてただただ下を向いた。
なるべく体をちっちゃくして、少しでも自分の存在を隠すみたいに。ぎゅっと制服のスカートを握りしめて。
全部、全部…
ヨシノのせいだ!
ヨシノがあんなこと言うから…っ
ヨシノのせいだー!!
春ってそんな季節、そういえば君と出会った時もこんな日だったー…
『奈絵~!』
ん…名前呼ばれてる?
『起きないの~?』
もうそんな時間だっけ?
でも起きたくないなぁ、まだ寝てたいなー
『なぁーっ、奈絵ってば~!オレの声聞こえてる?』
聞こえてるよ、だから何度も呼ばないでよ。
『なぁーえっ、パンにいちごジャム塗っていい!?』
「やだ!はちみつバターがいい!ジャムは好きじゃな…っ」
パチッと目を開けて顔を上げた。
でも想像していたパンはどこにもなくて、机の上に置いてあるのは教科書にノートに筆箱…
あ、ここ学校だ!授業中だった!!
「わっ、すみません…っ」
あわてて立ち上がる、とりあえずはあやまらなきゃって思って。
「川瀬…、はちみつバターより今は数式を好きになってくれるか」
クイッとメガネを上げた佐野先生の表情はまばたきもしてなくてそれがさらに怖かった。
中学入ったばっかりなのにやっちゃった、あまりにぽかぽか陽気が気持ちよくて。
しかもパンに何塗るとか…
「次は気を付けるように」
「はい…」
あぁ、消えたい。
このまま消えてなくなりたい…恥ずかしいすぎる。
「何あれ、何言ってんの?」
ゆっくり座った後ろから聞こえてきた。
「はちみつバター?意味わかんな」
後ろからだけじゃない横からも、いろんなところからくすくすと笑い声が聞こえる。
「いつもの独り言なんじゃないの?」
耳が、痛い…!
「大きすぎだし」
「わかんないんじゃん?誰ともしゃべんないから」
「独り言しか言わねーからな!」
キャキャキャッと笑う声に耳をふさぐこともできなくてただただ下を向いた。
なるべく体をちっちゃくして、少しでも自分の存在を隠すみたいに。ぎゅっと制服のスカートを握りしめて。
全部、全部…
ヨシノのせいだ!
ヨシノがあんなこと言うから…っ
ヨシノのせいだー!!



