何やってもうまくいかない犬飼さん



「もし良ければ、お宅に住まわせていただけませんか?」

「え?」



わたしは彼の顔を二度見した。



「見ての通り僕ん家、水素爆破で大工事になりますので……。やましいことは考えていないので住みどころをと思いまして」



それからすぐのことだった。


彼が本物の犬みたいな笑顔でわたしにこう言い始めたのは。



「頑張って永瀬さんを幸せにしますので!」



え?


やっぱり変なこと考えてるよね?いや……え?


脳の理解が追いつかない。そのためわたしは彼に質問させてもらうことにした。



「なんでわたしじゃないとダメなの?」

「……こんな【ダメ犬】の僕でも、貴方は愛してくれたので」



は?