何やってもうまくいかない犬飼さん




そのまた1週間後。



「犬飼くん退院おめでとう!!!」



クラスメイトから盛大なお祝いを受けて、犬飼さんはぽかーんとしていた。



「まさか僕がこんなにお祝いされるなんて……なんか青春ですね」



それに対してクラスメイトはなんてことないと言った表情で笑っている。犬飼さんは心の底から溢れ出すような笑顔を浮かべた。



「あの……そういえば言いたいことがあって……」



もじもじしながらみんなを見上げる犬飼さん。そんな彼をクラスメイトは揃って見つめていた。



「その……僕……」


鳥越くんの表情が崩れた。なぜか笑いそうな顔をしている。



「あの……」







キーンコーンカーンコーン






破滅のチャイムが鳴った。深川が「はーいみんな授業始めるよ」と言う。



「嘘でしょ……」



肩を窄ませたのは、祝われたはずの犬飼さんだった。


そんな彼を、鳥越くんが爆笑しながら見ている。