何やってもうまくいかない犬飼さん




「はあ?計画?」



俺は声を荒げた。


休みだってのに突然家に凸りにきた眼帯男に腹が立って仕方ない。


ていうか俺、つい一昨日までインフルで寝込んでたんだぞ。



「計画って何の」

「あの……それが……」



妙にもじもじする犬飼。どこかすっきりしない様子の彼に少々心配を覚える。こいつらしいようでらしくないようで。



「上手な告白の仕方ってありますかね?」

「は?」



俺は瞬きを繰り返した。何を言っているのだこの眼帯男は。


「僕、本気なんです」

「ちょっと待って。え、好きな人できたの」



俺が聞くと彼は顔を真っ赤にして固まる。図星を刺したかもしれない。



「って……美久乃のこと?」

「違いますって……誰があんなの好きになるんですか……相当なバカしか好きになりませんよ、あんなの」



まじかこいつ。めっちゃ仲良いように見えましたけど。



「それに、永瀬さんにはもっといいひとがいます。僕なんかでおさまってちゃ勿体ない」

「いややっぱ好きでしょ」

「ぜんっぜん」


焦りを纏う彼の瞳に、俺は笑いそうになる。こいつ……バレバレすぎるだろ。



「同居人として、永瀬さんには幸せになってもらいた……」

「は?同居人?」



俺はめまいがして後ろに倒れた。