Catastroph

冷たい食事を、必死に「おいしい」と言い聞かせて食べる。そんな少年の頭に声が響いた。

『食事、温めてあげようか?』

「神様!お願いします!」

少年の瞳が大きく見開かれる。少年が周りの子どもと違うところは、「神様」の声がもっと幼い頃から聞こえた。それを周りの大人たちは不気味がり、忌み子として少年は閉じ込められたのだ。

神様に少年がお願いをすると、目の前の食事が一瞬光を放った。刹那、冷めていた食事から湯気が上る。

「温かい……。ありがとうございます」

少年は安堵の息を吐き、お粥を口にする。その時だった。

「君はどうしてこんなところにいるの?今日はみんな村のお祭りを楽しんでるよ」

鈴を転がしたような声が聞こえた。少年は顔を上げる。鉄格子の窓の外から、同年代の少女がこちらを見つめていた。

少年とは違って傷一つない白い肌、この辺りでは見たことのない美しい衣服、艶のある長い銀髪が風に揺れている。

「お、祭り……?」