Catastroph

「チセ……」

村人の一人がニヤニヤと下卑た笑みを浮かべる。

「ちょうどいい。あの忌み子に見せつけてやろうぜ。外に逃げたらどうなるかをな!!」

チセの銀髪を村人は乱暴に掴む。刹那、長いチセの髪がバッサリと切られた。カントは目を見開き、チセは何が起こったのか理解できずに呆然としている。

村人は次にチセを殴り付けた。チセの体が地面に倒れる。すると、村人の一人がチセの体に馬乗りになる。そして、チセの衣服を無理やり引き裂いた。

「チセ!!やめろ!!やめてくれ!!」

カントは暴れた。カントの目の前で、チセのまだ成長途中の体を村人が乱暴に触る。チセの顔が恐怖で染まっていく。

(どうしよう……僕のせいで……。チセを助けないと。でもどうやって)

カントは今、村人に体を取り押さえられている。全く動けない状況だ。カントには、チセ以外頼れる人はいない。

(僕たちは、このまま殺されちゃうの?)

心に絶望が広がる。その時だった。カントの頭の中に声が響く。