Catastroph

カントはチセに食べられる植物や狩りの仕方などを教わりながら旅を続けた。知らないことを知るたびに、チセの笑顔を見るたびに、カントはこの世界の美しさを知っていく。

「カント、ごめん。ちょっと今日、体調悪くて……」

洞窟の中でチセが体を丸めた。その顔は青白く、息も荒い。カントは自身の着ていた上着をチセにかけた。

「チセ、謝らなくていいよ。それよりゆっくり休んで。旅はいつでもできるから」

カントはそう言い、チセの体調がよくなるように薬草を探しに行くことにした。チセから教わったことを思い出し、歩く。

(あの薬草は確か、岩場に生えてるって言ってたな)

岩場で体調不良を改善する薬草を見つけ、カントはそれを摘んでいく。夕焼けが赤くこの世界を照らしていた。

「早く帰らなきゃ!」

今夜はチセのため、この薬草を入れたお粥を作ろう。そう思いながらカントは洞窟へと急いだ。しかし、洞窟の前まで来てカントは足を止める。

「な、何で……」