大好きなキミと365日の恋をする

自分の部屋からリビングに降りると…


「きゃああああああーっ!!私の㮈穂を返してぇーっ!!」


……!?


「あなたっ!何新聞読んでるの!㮈穂がいなくなったのよぉーっ!!」


「え!?ちょ、か、母さん!私、㮈穂だよ!?」


母さん、何でよぅ…


「…え?㮈穂なの?」


「うん。ちょっと、メイクを、ね…へへっ、不細工だよね…」


自分で言った言葉に、胸がズキズキ痛む。


「そんなことないわ!いつもの100万倍可愛いわよっ!!宇宙1!」


母、髙田(たかだ)和良(わよ)は、早とちりなところや、私と似た、田舎のおばあちゃん感がある。


「ああ。すごく可愛いぞ」


その一方、父、髙田(たかだ)雅幸(まさゆき)は、スラッとした細身に、整った顔立ちで。まぁとにかくかっこいい。


私も、こうなりたかったなぁ…


「ところで、急にどうしたんだ?今まで髪を解くことすらしなかったのに…」


ギ、ギクッ…


「まぁ、ちょっとおしゃれくらいしたくなるでしょ?もう捺穂も中学生なんだから」

「うん…!」

よ、よかった…

夏凪くんに好きになってほしいから、おしゃれしてます、なんて…

口が裂けても言えないもん―――。