大好きなキミと365日の恋をする

学校の最寄り駅に着くと、虹くんは千輝くんと一緒に学校に向かってしまう。


だから、私は1人寂しく学校に向かうの。


さ・び・し・いっ!


早く教室に入ろうと、廊下を早足で駆け抜ける。


その時……


―――ドンッ


誰かの肩にぶつかってしまった。


「すみません!!大丈夫ですか?」


いけないと思い、咄嗟(とっさ)に謝る。


「いえ…」


藍色のサラサラな髪の毛が風でなびいて、顔がよく見えない。


「……あの、胡依さん、ですか?」


「はい、そうですけど…何か?」


なんか用事かな?


「私、蒲生祐香って言います。私の名前、覚えておいてくださいね」


そう言い、その蒲生さんは軽い足取りで去っていった。


何だったんだろ…


そのことを忘れようと思い、教室に入ると、真っ先に、親友の湖宮(こみや)心結(みゆ)の元へ駆け寄った。


陽晴ヶ丘中に入って最初に出来た友達。


仲良くなったきっかけは、出席番号が前後だったこと。


心結は、黒髪で、肩に当たるくらいのストレートヘアが似合う、私とは比べものにならないくらいのとっても美人な顔立ち。


「おはよー愛里清。今日も夏凪に会えた?」


「な、何でっ…!?」


そう、心結は勘がとても鋭いんだ。


でも、私の場合は勘じゃないらしく…


「愛里清は分かりやすいよ。顔に出るし、動きに出るし、全てに出る。特に夏凪が関係しているとなおさらだね。」


『見れば分かる』らしい。


そ、そんなに……なの?