両手いっぱいの大好きを。

昨日花美ちゃんにされたこと・言われたことが、妙に胸に引っかかる。

何だか、嫌な予感がするようなー。

今は放課後。

先生に残れと言われて、今自分の席で待機中。

心結には先に帰ってもらった。

待ってもらうのも申し訳ないし…

その時、月寄先生が口を開いた。

「胡依さん、聞こえにくいでしょう、前の方においで。」

「あ…は、はい。」

そう、私の席は一番うしろの窓際の席。

「胡依さん、私は悲しいです。」

「ふぇえ!?何で先生が悲しんでるんですか!?」

「あなた、5教科中4つが赤点スレスレです。しかも、
私が担当する英語が最低点数。そんなに私の授業がわかりにくいの?」

「いや…そういうわけじゃぁ…」

ごめんなさい、月寄先生。そうです。

「このままじゃ、進級も危ういわよ!」

「えええ!?」

進級も!?私、確かに頭悪いけど、そこまで頭悪かったっけ!?

「とりあえず、この夏休み、ほぼ毎日補習に来てもらいます!」

月寄先生はそう言って、私に補習のしおりを渡してくれた。

いらないです。マジで。

気分がどんどん沈んでいく。

その時、教室の扉がゆっくり開いた。

そこに立っていたのは…