爆走令嬢アンナの「規格外」な無双劇 〜婚約破棄され失恋しましたが、私の物理(拳)でどうにかします〜

楽しかった誕生日も過ぎ去り、長期休暇もあっという間に過ぎた。

誕生日以降、わたしはリリィにもらった元気と、ゼノ様からのプレゼントを胸に、一層トレーニングに励んだ。

そして、今日は新学期前日。
ここ、王立ルミナス魔導学院の生徒たちが、続々と寮に帰ってくる日だ。

学院は初等部、中等部、高等部に分かれていて、わたしは今中等部に所属している。

この学院は全寮制で、男女、学年ごとに分かれた二人部屋制度。
クラスは変わる可能性があるから、部屋割りとは。

わたしはセルシア・ヴァレンタインというSクラスの女の子と同室だ。

中等部一年生女子寮に入ると、玄関付近の掲示板に人集りができていた。

掲示板には紙が貼られていて、新学期のクラス更新が張り出されているようだった。

……あんな人の多いところに突っ込む気にはなれない。

わたしはそう思い、荷物を置くために部屋へ向かった。

休暇前よりも重くなった荷物を抱えて階段を上がり、三階にある部屋に辿り着く。
ドアを開けると、一ヶ月前と変わらない風景がそこに広がっていた。

入ってすぐには共有スペース。
左右にそれぞれカーテンで仕切られた個人スペース。

わたしは右側の個人スペースに入って、荷物を棚に収めていく。

一段落ついた頃、ガチャリと扉が開いた音がした。