「うん!バッチシ!」
そんなこんなでわたしがやってきてから、この屋敷は見違えるほど変わったと思う。
インテリアひとつ取ってもそうだし、何より光がよく射し込むようになった。
最初は埃だらけで暗ったるかった幽霊屋敷も、今ではイケメン御曹司たちが暮らすにはピッタリの場所だと我ながらに思う今日この頃。
「またずいぶん変わった時計」
「楓くん!そうでしょー?うちのお守りなんだって!」
廊下だけじゃなく、リビンクやホールにもそれぞれ飾った。
大きさも疎らだったから、この場所にはこのサイズがいいかな…とか。
わたしなりに考えて配置完了だ。
「そのペンダントも?」
「ふふっ。そう!」
落として失くさないようにしなくちゃ、絶対に。
こういうものをお姉ちゃんたちにあげているところは過去にも見たことがないから、お母さんはきっとわたしを選んで授けてくれたんだ。
だって「特別」って、言ってくれたもん。



