いまも当たり前のように成績優秀とか嘘すぎること言っちゃってるけど……。
日向家にだけは失態を見せられないという、意地汚さが作った根性さえ感じる。
「はい、もちろん息抜きは大切なことです。ですが…彼女はうちに居てもらわなければ困るんです」
「え…?」
「サナを日向家に戻してはいただけないでしょうか」
ど、どゆこと……?
お迎えに来てくれたってこと…?
あのう…、明日にまた帰る予定なんですけども……。
「それ相当の報酬はもちろん差し上げます。彼女にはとても……感謝していますから」
これほどなく着こなしたスーツ姿で、お母さんに対して再びあたまを下げた長男。
につられて、髪色も背丈も顔もそこまで似ていない二卵性の双子である三男と末っ子までもが同じようにするなんて…。
「サナがいないとおれたちの気力がまったく出なくて……なんか、毎日静かっていうか、退屈でつまんなくて」
「ぼっ、……ボクも、です」
なにこの子たちっっ!!
ええっ、楓くんも望もそんなこと思ってくれてたの…!?
嬉しいうれしすぎるありがとうもっと言ってくれ…!!



