「あれっ?そーいえばじいちゃんは…?」
「…お義父さんはしばらく出かけているわ」
「えっ、そうなの?出かけてるって…どこに?もう80だよ?」
「あの人はいつまでも元気なのよ。こっちのことは心配しないで。サナ、あなたは油断せず自分のことだけに集中しなさい」
「……はーい」
せっかく可愛い妹が帰ってきたんだから、お姉ちゃんの2人や3人くらいは休暇を合わせて迎え入れてくれるんじゃないかとも期待していたけど……。
さすがにお姉ちゃんたちも忙しいよね。
「それで……お母さんっ」
「…なによ?」
「そのっ、えっと……、ただいま!」
「ええ、さっきも聞いたわ」
なんていうか、もっと褒めてほしいっていうか…。
だって13連敗の娘が、お姉ちゃんたちが奉仕している豪邸よりずっとずっとケタ違いな大富豪っていうか財閥に仕えているんだよ…?
いつも帰省してきた姉たちに、母は必ず言っていた言葉があった。
さすがは私の娘ね───と。



