いやいやいや。
飽きたらっていうか、明日しかないから仕方なくっていうか…。
そんな1日でもわたしが居なかったら生活できない御曹司どもになっちゃったの…?
おいおい天下の日向家どうしたよ……。
「…なに笑ってるの」
「いやー?えへっ、でへへ、うへへへっ」
「きもちわる」
「…えっ。おい末っ子め!!」
気持ち悪いはないでしょ!!
まったくもう!!
楓くんに聞くところ学校でもうまくやれてるみたいだし、これでもお姉ちゃんのような気持ちで安心してるんだよわたしはっ!
「じゃあ…アニキ。みんなをよろしくっ」
「……ああ。おまえも…元気でやれよ」
「え?はいっ、元気に行って参ります!」
その夜だった。
屋敷内の戸締まりをしてから就寝するのがわたしの日課。
というより、それも仕事の一環なのだ。
メインホールにつづく大きな階段。
窓から射し込んだ月の光が照らした場所で、鉢合わせた男がいた。



