日向家の諸事情ですが。





ってことは、ってことはだよ……? 

わたしの帰る家が消滅するかもしれない危機は乗り越えたってことでいいんだよね…!? 


よかったあ……。


まだまだ課題はあるかもだけど、14回目にしてやっと末っ子のわたしにも安定が訪れそうな予感。



「あのっ、みんな!わたし明日、実家に帰らせていただくのでっ」



テーブルに並べられた豪華すぎる食事を見ていると、ここはどこかの晩餐会にも思えてくる。

毎度毎度のことシェフが腕を奮う料理は、見ているだけでキラキラしていて酔いそうだ。


そんななか1つの空席はありながらも、やっと日向家の3人兄弟が揃った夕食にて、わたしは揚々と放った。



「…………」



あれっ……?

なんか静かになっちゃったんだけど…。


伊勢海老のグリル焼きを丁寧に食べていたアニキはフォークを置いちゃったし、フカヒレスープを口にしていた三男は空いた口からスープが滝のように滴っている。


そして末っ子……なぜそんな子猫のような眼差しを向けてくるんだい…。