こんなのありえる?
お母さんも安心しすぎてほら、連絡すら来ないもん。
わたしの伝説も随時更新中なり。
素直に受け取った三男はスクールバッグに取り付けて、末っ子はリュックのなかにしまい込んだ。
「や、やっぱりこういうの、アニキは恥ずかしい……?」
「………ありがとな」
「……えっ、」
そっと骨格を引き上げて、反対に目尻は下げて。
忙しく背中を向けた長男はジャケットのポケットにマスコットを確かに入れた。
たったそれだけであたまを優しく撫でられたような幸福感が胸いっぱいに広がる。
「うっそ。シキ兄ってそーいうのに心動かされない代表だったのに。よかったね、サナ」
「……うん」
「……サナ?」
やったーー!!って、いつもなら目いっぱい喜んでたよねわたし。
素直に感情を表すことは昔から得意だし、喜びはとくに隠そうとも思わなかったのに。
ただ……今は、リビングを出てまで追いかけて、とくべつ声をかけることさえできず。



