「ごはん……いつもどうしてるの?」
「あ、望?部屋のなかにダムウェーターがあるんだよ。そこに調理場直結で運んでもらってる」
いくらなんでも徹底されすぎじゃない……?
それはダムウェーターと呼ばれる小型エレベーターのこと。
調理場と繋がっているみたいで、シェフはいつも特別に末っ子のぶんだけその機械を通して運んでいるらしい。
「…………」
「サナ?まーたなんか考えてんの?」
「しー…」
人差し指を唇に当てながら、ちょいちょいと手招き。
普段ひとを犬のように扱うくせ、こーいうところは素直に聞いてくれる友達のような三男坊。
「わたし、いいこと思いついちゃった!」
わたしの渾身のアイデアを聞いた彼は、その場で想像し始める。
どうせ「意味ない」とか「無理」とか言ってくるんだろうけど…!!
「…とりあえずやってみれば?」
「………うわぁ逆に不安になってきた…」
「ちょっと?」
予想外すぎた双子の兄の表情は、わたしに期待を置いているものだった。



