日向家の諸事情ですが。





「あああああやっちゃったぁぁぁぁ…っ」



こうして頭を抱えるのである。


どうしようどうしよう。
これがお母さんに報告されちゃったら…!!


強制送還になったら、もうアニキに会えなくなるよね…?

カーテンと照明替えたことをアニキにお知らせすることも、なんて言ってくれるか待つことも、話すことも。


ぜんぶできなく………なるよね?



「……どうしてわたし…、アニキのことばっかり…?」



ちがうちがう。

なんていうか、看病してくれた人だから恩があるだけ。


そうそう、感謝の気持ちだよ。
そうに決まってる。

恩返しだよ、鶴もしたように。



「あ、いたいたおれの犬。まったく探したじゃん」


「ちがうちがう……おい心臓っ、ずっとドコドコドコドコとっ、わたしは太○の達人じゃないぞ…!!」


「サーーナっ」


「ひぃえあ…っ!!」



なにその返事……と、若干引いている神出鬼没な三男くん登場。

しかし不安にまみれたわたしを前にすると、彼なりに気遣いは身に付いているようで。