「ほらほらローレンくんよ、ご飯が欲しかったらまず………おすわりの前に人の身分証を奪ったことを詫びるんだわたしにっ!!」
「ハッ、ハッ!ワンッ!!」
「それが謝罪する態度なのか…!!ふふ〜ん?いいの〜?この超高級和牛100%ドッグフード、おあずけになるよ〜?」
「グルルルル……ワンワンワンワンッッ!!」
「わっ…!怒るな怒るな!!わかったあげるから…!せめておすわりくらいしてぇぇっ」
ローレンはこれしか食べないと言って、屋敷の唯一のシェフさんに頼まれた高級ドッグフード。
このワンコ様はせめてわたしが唯一調子に乗ることができる存在だと思ったが、やはり敗北だった。
わたしは忘れてないぞローレン。
きみのおかげで40度の熱を出して、アニキに迷惑をかけちゃったんだからっ!
「むふふ……でもね、看病してくれたんだよ〜?羨ましいでしょ?お姫さま抱っこで運んでくれちゃったりして!!きゃー!」
早いもので本日3日目。
今日を乗り切ればお母さんに怒られない、はず……たぶん。



