「だからコロスなんてっ、あんな危ない言葉は使っちゃダメなんだよバカっ!バカバカ!!」
腹立つ、きらいだ、生意気、ばかやろうめ。
いつまで中二病ごっこを続けてるんだあの次男坊は。
呪文のように唱えながらモップ掛けをしたら、なんと床はピカピカに。
やっぱり大理石はこうでなくっちゃ!
(※ここまでの無礼な態度。この時点で普通であれば彼女はクビです)
「順調順調っ!つぎは照明交換〜っと!」
脚立を用意して、気をつけながらも天井に手を伸ばす。
シャンデリアだけは傷つけないように細心の注意を払って払って、たったそれだけで日が暮れようとしていた。
さすがにメインエントランスホールの取り換えは天井が高すぎてできないから、そこは業者に頼むとして。
「ラスト1つっ!すごい!1回もヘマしなかった…!!」
「たーだーいーまーーー」
「ギャッ!!っとぉ……っ!?」
「ちょっ!あっぶね…!!」
「ぎゃあああああ落ちるぅぅぅ!!!」
しかし脚立さん、ここにきて体勢を崩しやがる。



