シトラスの魔法が解けるまで

ふと疑問が浮かんで、私は真柴くんに問いかけた。
「え? そういえば、なんで私のところにいるの? 瀬戸がいるグループにいればよかったのに」
「ん……? あー、それは……」
真柴くんが言い淀んだその時、「みんなー! しゃぼん玉するってー!!」という明るい声が響いた。
「お、いこうぜ」
「う、うん」
​広場に出ると、青い空にたくさんのしゃぼん玉が舞っていた。
考えれば考えるほど、不思議だ。なんで真柴くんは、瀬戸を置いて私の方に来てくれたんだろう。
嫌なわけじゃないけれど、どこか落ち着かない気持ちでしゃぼん玉を眺めていると、真柴くんが声を低くして切り出した。