指宿へ向かうバスの中。ガイドさんの鹿児島の歴史解説も、今の私の耳には心地よいBGMでしかなかった。
周りのみんなが移動の疲れで眠りにつく中、起きているのは私と真柴くん、そして――瀬戸だけ。
ふと前を見ると、二つ前の席で瀬戸が、こっくりこっくりと首を揺らして寝落ちしそうになっていた。
「……ふふ、かわいい」
普段のぶっきらぼうな彼からは想像もできない、かくかく動く頭。
隣の真柴くんにもたれかかりそうになるたび、私の心臓は「かわいい! 好き!」と叫びたがっていた。
暑いからって半袖に着替えた彼の、腕のラインが少しだけ大人っぽくて、見ているだけで顔が熱くなる。
周りのみんなが移動の疲れで眠りにつく中、起きているのは私と真柴くん、そして――瀬戸だけ。
ふと前を見ると、二つ前の席で瀬戸が、こっくりこっくりと首を揺らして寝落ちしそうになっていた。
「……ふふ、かわいい」
普段のぶっきらぼうな彼からは想像もできない、かくかく動く頭。
隣の真柴くんにもたれかかりそうになるたび、私の心臓は「かわいい! 好き!」と叫びたがっていた。
暑いからって半袖に着替えた彼の、腕のラインが少しだけ大人っぽくて、見ているだけで顔が熱くなる。

