新幹線、みずほ。
鹿児島中央駅へ向かう三時間、私は窓の外を流れる景色をぼーっと眺めていた。
同じ号車の数列後ろには、4組の瀬戸が座っている。
時折、男子たちの騒がしい笑い声の中に彼の低い声が混ざるたび、私の心臓は不規則なリズムを刻んだ。
(……話しかけたい。でも、あの子が……)
通路を挟んだ斜め前には、同じ班の結愛ちゃんが、友達と熱心に自撮りをしている。
彼女は瀬戸に無視されているはずなのに、時折後ろを振り返っては、彼に聞こえるような大きな声で笑っていた。
私はシトラスの香りを手首に馴染ませ、ただ深く座席に沈み込んだ。
鹿児島中央駅へ向かう三時間、私は窓の外を流れる景色をぼーっと眺めていた。
同じ号車の数列後ろには、4組の瀬戸が座っている。
時折、男子たちの騒がしい笑い声の中に彼の低い声が混ざるたび、私の心臓は不規則なリズムを刻んだ。
(……話しかけたい。でも、あの子が……)
通路を挟んだ斜め前には、同じ班の結愛ちゃんが、友達と熱心に自撮りをしている。
彼女は瀬戸に無視されているはずなのに、時折後ろを振り返っては、彼に聞こえるような大きな声で笑っていた。
私はシトラスの香りを手首に馴染ませ、ただ深く座席に沈み込んだ。

