「……毎日、DMしてるんだ」
「らしいよ。瀬戸のスマホ、あいつからの通知でいっつも光ってるし」
私は拳をぎゅっと握りしめた。
昨日の図書室で、ようやく一歩近づけたと思っていた。
でも、私の知らないところで、彼女は毎日何十歩も彼に近づいていたんだ。
(……結愛ちゃん。北口、結愛ちゃん)
心の中でその名前を繰り返す。
読者たちに、この「強敵」の出現をどう伝えればいいんだろう。
私のシトラスの香りは、彼女の放つ強烈な「わたあめ」の甘さに、勝つことができるのかな。
『テニス部の後輩、北口結愛。
彼女の存在は、ようやく溶け始めた私と彼の氷を、また別の形で冷やしていく。
彼のもとに毎日届くDMの数だけ、私は、彼との距離に絶望しそうになる。』
「らしいよ。瀬戸のスマホ、あいつからの通知でいっつも光ってるし」
私は拳をぎゅっと握りしめた。
昨日の図書室で、ようやく一歩近づけたと思っていた。
でも、私の知らないところで、彼女は毎日何十歩も彼に近づいていたんだ。
(……結愛ちゃん。北口、結愛ちゃん)
心の中でその名前を繰り返す。
読者たちに、この「強敵」の出現をどう伝えればいいんだろう。
私のシトラスの香りは、彼女の放つ強烈な「わたあめ」の甘さに、勝つことができるのかな。
『テニス部の後輩、北口結愛。
彼女の存在は、ようやく溶け始めた私と彼の氷を、また別の形で冷やしていく。
彼のもとに毎日届くDMの数だけ、私は、彼との距離に絶望しそうになる。』

