門が閉まるチャイムまで、あと一分。
もう、十五分も待った。
下駄箱の冷たい空気の中に、テニス部特有の、あの騒がしい足音が混ざる。
心臓が口から飛び出しそうで、私は制服のスカートをぎゅっと握りしめた。
ふと誰もいなくなった下駄箱に、慌ただしい足音が響く。
「やべっ、遅刻する!」という男子たちの声。その中に、聞き慣れた、でも昨日逃げ出した彼の声が混ざっていた。
冴が私の肩をポンと叩く。後ろには、作戦通り彼をここまで連れてきた真柴くんが、ニヤリと笑って立っていた。
「……瀬戸」
下駄箱の角から私が姿を現した瞬間、瀬戸の動きがピタッと止まった。
隣にいた男子たちが「え、誰?」「5組の藤井さんじゃん」とざわつき始める。瀬戸くんはまた昨日みたいにパニックになりそうな顔をして、視線を泳がせた。
もう、十五分も待った。
下駄箱の冷たい空気の中に、テニス部特有の、あの騒がしい足音が混ざる。
心臓が口から飛び出しそうで、私は制服のスカートをぎゅっと握りしめた。
ふと誰もいなくなった下駄箱に、慌ただしい足音が響く。
「やべっ、遅刻する!」という男子たちの声。その中に、聞き慣れた、でも昨日逃げ出した彼の声が混ざっていた。
冴が私の肩をポンと叩く。後ろには、作戦通り彼をここまで連れてきた真柴くんが、ニヤリと笑って立っていた。
「……瀬戸」
下駄箱の角から私が姿を現した瞬間、瀬戸の動きがピタッと止まった。
隣にいた男子たちが「え、誰?」「5組の藤井さんじゃん」とざわつき始める。瀬戸くんはまた昨日みたいにパニックになりそうな顔をして、視線を泳がせた。

