シトラスの魔法が解けるまで

ベッドに倒れ込み、『野いちご』を開く。
PVは156のまま、静かに私を待っていた。
顔も知らない156人が、私の「水色の絵馬」への願いを、そして「逃げられた絶望」を知っている。
​もし、明日また失敗したら。
彼にまた無視されたら、私はどんな顔をしてこの続きを書けばいいんだろう。
でも、不思議と弱気な気持ちは湧いてこなかった。
冴がいてくれる。真柴くんが背中を押してくれている。
そして、この156人という数字が、私の背中をそっと支えてくれているから。